うぷぷのつぶ焼き

雑多記事です。なるべく長ーく手が届く範囲のテーマに経験したこと・感じたことを書いていきます。

【2020年・秋】京都・愛知の刀剣巡り(+α) ~中編~

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3日目:鞍馬寺貴船神社北野天満宮

終日雨だった旅行初日以降は、晴れが続いていた。

一日経てば、地面も乾いて山道も歩きやすくなっているだろうと、この日の午前中は鞍馬・貴船を訪れることにした。

五条から3回のバス乗り換えを経て、最初に向かったのは鞍馬寺だ。

鞍馬寺および鞍馬山は、源義経が幼少期時代に屈強な僧兵たちと一緒に修業した地として有名だ。

パスを降りるとすぐ目の前に鞍馬山山門の仁王門が見えた。山の入り口だけあって、仁王門は石段を上った先にあり、真下からその門の荘厳さを仰ぎ見ることができた。

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山門を潜り抜けると、道は二手に分かれている。一方は3分で目的地に着くケーブルカー、一方は普通の山道だ。受付の方に、山の景色を楽しめるということで山道を勧めてもらったので、ゆっくりと自分の足で歩くことにした。

11月に入っても、日差しは十分に強い。だが、秋の日の、空気が澄んだ朝の山の中、いったん木の陰に隠れれば一気に体温が下がるのを感じた。

緩やかな道と急な坂道が混在した山道を登り、いくつかの名所を通り、30分後に本殿にたどり着いた。

だが、私の目的は本殿ではく、歩いて貴船まで行くことだ。

本殿の拝観は無料だったので、お参りして通り過ぎ、博物館で文化財である仏像、義経縁の資料を見て回ったとき、時計は10時半近くを周っていた。

そこから、子供時代の義経が給水していた井戸水や、背比べの石を通り過ぎて、後半の急な下り道に足が悲鳴を上げ始めた頃、貴船の本殿から約40分かけてようやく貴船にたどり着いた。

貴船神社の入り口にある赤い鳥居の先に、奥へと続く緩やかな石段があり、その両脇には赤い灯篭がずらりと並んでいる光景は圧巻で神秘的で、写真に収めたくなる気持ちに共感した。

貴船神社は特に縁結びの神を祀る神社で、その日は平日であったにも関わらず、大勢の人が訪れていた。

一応、私も今後のご縁(仕事縁も含めて!)を祈願するために来たのだが、入り口最寄りの社はカップルばかりが参列していて、私一人がガラガラ鈴を鳴らし祈願する勇気は、あいにく持つことが出来なかった。

その代わり、さらに奥に進んで、こじんまりとした縁結びの神社と奥宮の神社でキチンとお参りをし、目的を果たすことが出来た。

貴船神社から貴船口まではバスが運行しているが、せっかくの天気、道路を歩いて降りることにした。

旅行するにおいて、時間と体力がある限り、自分の足でその地を歩き景色を見るのが私の信条なのだ。

そしてやはり歩いて正解だった。道路のすぐ脇で流れている小川は目的地までずっと続いており、風になびく木々の音と川の音を聞きながら、素晴らしい散歩の時間を過ごすことが出来た。

 

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ここまで相当な時間を歩き、加えて鞍馬山での下り道で足がすっかりガクガクになったが、次の目的地に行く体力は何とか残っていた。

 

貴船口から2回バスを乗り換え、北野天満宮へ向かう。

北野天満宮来訪の目的は「大刀剣展改メ 刀剣探訪」展だ。こちらも大覚寺の膝丸展示会同様期間限定である。(本当に、良いタイミングで京都に来ることが出来、とても幸運だったと思う。)

 

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宝物殿に入ると、すぐに目当ての刀剣が目に入った。

太刀・鬼切丸だ。(横にちゃんとかっこ書きで髭切と明記されていた。)

有難いことに、刀剣の展示物に関しては写真撮影OKということだったので、膝丸と比較したかったなと思いながら、正面、斜め、解説文しっかりと写真に収めた。

宝物殿には、他にもたくさんの刀剣、武具を見ることが出来、とても見ごたえがあった。刀剣の一部は刀身だけではなく、鞘も一緒に展示されており、柄や目釘、鍔、鞘などの外装の部分も見ることが出来たのは嬉しかった。

また、ここでは静方と巴形の薙刀も展示されていた。これらは刀身のみだったが、巴形の方が刀身の先っちょが良く曲がっているのに気づくことが出来た。

 

4日目:清水寺→豊国神社→藤森神社

清水寺に行くなら早朝に行くべきだと思っている。だから、ホテルはなるべく清水寺に徒歩で行ける五条近辺を選んだ。

ホテルを出たのは朝の6時前。歩いて30分で寺の入口に到着した。

来ている人はお年寄りが多く、地元の人達だろうと思われた。日中観光客で溢れかえっているから朝しかゆっくりお参りできないのだと思うと、少し気の毒だ。

私が清水寺に行くのは、舞台からの京都の景色を拝みたいからである。6時過ぎの早朝は、人が全くいなかったので本当に快適だった。写真も撮りやすい。

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お参りに来ていたお年寄りの方とも触れ合うことが出来た。

おじさんからピーナッツを貰うと、すぐにヤマガラという可愛らしい小鳥が手に乗っててきてくれり、音羽の滝で出会ったおじさんからは、現在も清水寺はヤクザと関連があるという話を聞いて衝撃を受けた。(口調が聞き取りずらくて内容の理解が難しかったが、借金とか中絶とか自殺といった穏やかでない単語が出てきた。)

 

次に向かったのは豊国神社豊臣秀吉の偉業を称えた地元の有志の人たちによって建てられた神社で、ここでは短刀・骨喰藤四郎の写しが展示されている。

ここも骨喰藤四郎だけは撮影OKだったので、撮らせて頂いた。しっかり倶利伽羅竜の模様も見れて、現代もしっかり高い鍛刀技術が受け継がれていることがこの刀が証明していた。 

 

藤森神社伏見稲荷大社よりさらに南に進んだ先にあり、今回初めて電車を利用して向かうことにした。藤森駅で下車し歩くこと10分で到着。

何だか駐車が多く賑わっていると思ったら、火炎祭という祭事が行われていた。到着したとき既に終わりかけだったが、雅楽の演奏や平安風の着物を着た人々を見ることが出来た。

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藤森神社は勝運の神様で有名だが、刀剣の由緒としては、太刀・鶴丸国永が奉納された神社と伝えられている。

その由縁として、宝物殿には鶴丸国永の写しが展示されている。この刀剣も現代の鍛冶職人によって鍛刀されたものだが、こうしてその形姿を拝めることができて非常に嬉しかった。

宝物館の中には、鶴丸グッズも展示されていた。(全部グッズ網羅しているのかと疑うくらい大量にあった。)刀剣乱舞グッズを見るのは初めてで、撮影OKだったので思わず写真に撮ってしまった。

 

粟田神社建勲神社大覚寺北野天満宮、豊国神社、藤森神社。

京都市内でこれだけの刀剣縁の地を訪れることが出来、非常に充実した旅行となった。

だが、京都を離れるまでまだ十分に時間があったので、大好きな幕末史跡巡りに移ることにした。

 

御飯事情

3日目:朝食

変わらずグラノーラと牛乳だ。ちなみにお皿は初日に夕食用に買ったサラダのプラ容器だ。

3日目:昼食

貴船神社に到着したとき、ちょうどお昼時であった。お腹が空いていたというよりガクガクの足を休めたかった気持ちが強かったのを覚えている。

選んだ食事は鮎茶漬けだ。ご飯に甘露煮した鮎2匹とわさびが載っており、だし汁を掛けて食べる、というものだ。珍しい食事にありつけたことに嬉しかったし、とてもおいしかった。ただ、わさびがよく効いたので涙目になった。

3日目:夕食

京都最終日の夜でも、特にこだわりなくコンビニで済ました。

正直ここ一年近くコンビニのお弁当を食べていなかったので、楽しんで選ぶことができた。この日は、あんかけチャーハン、サラダ、お決まりのワインを頂いた。

 

4日目:朝食

早朝に清水寺に行ったので、朝食はホテルに帰ってから食べることにした。帰り道ですっかり体が冷えてしまったので、コンビニで肉まんを購入。「寒い時の肉まん」を久々に味わうことができて嬉しかった。セロトニンがたくさん分泌されただろう。

グラノーラも後でもちろん食べた。(まだ余りそうだ。)

 

後半へ続く。