うぷぷのつぶ焼き

雑多記事です。なるべく長ーく手が届く範囲のテーマに経験したこと・感じたことを書いていきます。

【2019年~2020年】コミュ力低アラサーのワーキングホリデー回顧録 ~セブ島その1~

2019年6月末、日本を発つ。

荷物は、大型スーツケース1台(飛行機の荷物制限の20㎏以下に抑えるのに苦労した)、リュックサック、パスポートなど渡航に必要な書類をすぐに取るための手提げバッグだ。

 

最寄り空港は愛知県の中部国際空港だったが、セブ島直行便は出ていないので成田空港を経由する必要があった。

成田発は午後2時。セブ島までの飛行時間は約5時間。そして時差は1時間。到着時刻は向こうの時間で午後8時だ。

 

長時間飛行機に乗るのは久しぶりだった。

搭乗した飛行機は小さかったためかよく揺れた。子ども時代、祖父母の家である大阪、徳島には飛行機を利用していたので乗り慣れていたはずだったが、国内線よりも飛行時間が長いせいか、長く続く揺れに対して嫌に緊張してしまった。

 

飛行機には、雑誌やオーディオといったアメニティは無かった(残念)。

うたた寝するか、申告書を書いて時間を潰していれば、特別暇になることなくあっという間に5時間が過ぎた。

 

セブ島到着時、日がとうに暮れた空港で感じたのは熱さと湿気だった。日本のそれも匹敵するくらいのレベルだが、出国時の季節に比べたら鬱陶しさを感じさせた。

 

税関や入国手続きには、席で隣だった女性と一緒に話しながら向かっていた。

申告書を書いている時、記載内容が不安だったのでこちらから質問したのがきっかけで知り合いになったのだ。

彼女も留学でセブ島に来ていたのだが、彼女が向かう学校は英語だけではなく、IT技術も一緒に学べることができるのだという。

そんな学校があることに驚きで、また、同時に2つのことを勉強するなんて器用な人だなぁと関心した。

 

税関ではただ申告書を回収するだけだった。(時間掛けて悩むんじゃなかった…。)

 

空港のお迎えゲートで送迎の人と会うことになっていたので、女性と別れ、その場所に向かうと、たくさんの学校の迎えの人がそこに集まっていた。

多すぎて、全然わからない…。

彼らは学校名が掛かれたボードを持っていたのだが、私が向かう学校はすぐに見つからなかった。

ニコニコしてこちらを見てくるフィリピン人の迎えの人たちの前を緊張しながら何回も通って確認するが、見つからない。

見つかれなければ、何とか連絡を取らなければ…。でもどうやって?スマホは国際設定していないので使えない。空港で借りられるか?と頭の中が非常状態になった時、日本人の男性が声を掛けてくれた。

迎えとして来ていた彼の学校は違ったが、私の学校名を伝えると「ああ、それなら」と迎えの人がいる場所を指さして教えてくれた。

 

ほっとしてそこに向かうと、学校名が掛かれたボードを完全に足元に向けて、他の留学生と喋っている男性を見つけた。(そんなんじゃ見つかるわけないでしょ~泣)

 

私ともう一人の留学生の女の子は、その迎えの人と一緒に黒いバンに向かった。

バンの中にはすでに男の子が待っていて、まだ到着する人がいるからと、水のペットボトルを渡されて中で待つことになった。

二人とも学生で、就活前や就職前に勉強兼旅行として来たのだという。

その後、3人の留学生が加わり、結局到着から40分くらい車の中で待たされてようやく学校に向かうことが出来た。

全員同じ学校だったが、私だけ施設の場所が違っていた。

それに関して、残念な気持ちは全くなかった。車の中の雰囲気は高揚していて「日本で何をしていた」「何の目的で来た」という話題で盛り上がっていた。そうなると私は完全に気が引けてしまう。しばらくしたら隣の女の子から「喋らなくなったねー。」と言われてしまった。そうなんです、周りがワイワイしていると喋らなくなるんです。

 

ほぼ窓の外を見ながら過ごしていると、ようやく私の目的地;ZAマボロ校に到着した。

背の高い塀に囲まれて、門近くには守衛がいる。門から建物入り口まで、ドッチボールでもできそうなくらい広々としていて、横にはプールも見える。建物は3階建てで、聞いた話では新しく建てられたものだという。

 

すでに午後9時を回っていて、かつ夕食も取っていないので、ヘロヘロだった。

車に残った他の留学生と無難にさよならの挨拶をし、荷物を取って学校に入った。

部屋は3人の相部屋だ。どこの国の人がいるんだろうと緊張しながら、鍵と資料を受け取り部屋へ向かった。

 

部屋の中は、誰もいなかった。

いや、すごく嬉しい。

 

誰もいない部屋の中を思い思いに見て回った。

ベッドとクローゼット、机が3台ずつ。私しかいないので好きな場所を選べる。(最高!)

トイレとシャワーが部屋に付いていて、狭すぎずキレイな方だった。

扇風機と冷蔵庫、クーラーも付いている。

 

部屋の外の共有スペースには、お湯と水が出るウォーターサーバーがあった。

持ってきたカップ麺を食べ、Wi-Fiを設定し、誰もいないことで完全にリラックスして初日の夜を迎えた。